タイに関係の深い日本寺院


高尾山薬王院

15/06/2016

高尾山薬王院は正式名称を高尾山薬王院有喜苑といい、744年に聖武天皇(奈良の大仏:東大寺盧舎那仏像の建立者)の勅命により都心から50キロ程離れた八王子市にある、 高尾山に開山されました。
高尾山薬王院にはタイ王国から贈られた仏舎利が奉安されている仏舎利塔があり、タイと日本の関係にとって重要な寺院です。
1930‐1931年、少年団日本連盟(現在の日本ボーイスカウト連盟)は代表団22名を両国の親善交流を深めるためにタイ王国(その当時はシャム)に派 遣しました。その際に、タイ国王陛下ラーマ7世の思召しにより、両国友好関係の象徴として、ナコンパトム県のプラパトム・ジェーディー寺院に安置してある 釈迦の仏舎利が日本に分与されました。  
その後1956年、高尾山薬王院に仏舎利を安置するため、タイの仏塔スタイルを模した、高さ18メートル、鉄筋コンクリート造りの白亜の仏舎利奉安塔が建立されました。
また、1991年にはワットパクナム・パーシージャルーン寺院から釈迦像が寄贈され、仏舎利奉安塔内に安置されました。
このような経緯から、高尾山薬王院では毎年、お釈迦様のお誕生の日に近い4月の第1日曜日に奉安塔前で、仏舎利法要の式典が行われます。2010年4月4日には、仏舎利奉戴80周年記念典が行われ、タイ王国大使館の代表も式典に参加しました。

高尾山薬王院ウェブサイト http://www.takaosan.or.jp



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