タイの王室と日本の皇室間の親密な関係は、両国間の外交ならびに経済関係を再現しています。2007年、日本とタイは両国にて修好120周年を数多くの文化的行事をもって祝いました。最近では、アピシット・ウェーチャチーワ首相が2009年2月に日本を訪問し、麻生総理大臣(当時)と二国間首脳会議が開催されました。本会議にて両者は、長年の地域的、文化的、そして経済的関係に基づく友好関係と協力体制の継続を約束しました。そして2009年10月には、アセアン関連とEAS会議に出席するため鳩山総理大臣がタイを訪問しました。途絶えることのない両国の強力な君主制と、今日に至るまでの王室と皇室の訪問交流が関係を深める上で重要な役割を果たしている中、長年にわたる両国の一般市民による互いの国の訪問は、収入生成や二国間の相互理解の醸成という点でも重要な役割を担っています。
相互訪問
タイ日間の相互訪問は、両国間の関係を確固たるものにする上で役立っています。タイの王室と日本の皇室間には自然な親近感や類似性があることから、両者間の相互訪問の例は数多くあります。また、長い年月の間に、外交面においても二国の様々な指導者の相互訪問が多く見られます。これらの両国の外交指導者の一連の訪問には、外務大臣から首相まで挙げられ、両国が持つ強固な経済的/政治的関係に大いに貢献しています。
政治的/安全保障協力
タイと日本は、お互い加盟国になっている地域フォーラムにて数々の課題に対して共通の見地をとることにより政治的関係を構築し、はぐくんできました。長年にわたり二国間問題について相互に協力してきた後、両国は関係範囲を拡大させ、東南アジア諸国連合(アセアン)を含め、地域全体が直面する各問題に対処する努力を共に講じてきました。情報共有と安全保障問題における協力体制構築を目的とし、1998年5月には二国間で年次政治軍事協議が開始されました。アセアンとの関係を日本は大変重要視しており、タイとの二国間はもとより、アセアン地域範囲での協力関係を構築してきました。地域協力に対する責任を実証するように、日本は2009年を「日メコン交流年」に定めました。これは、メコン地域の発展を助成し、アセアン内の地域差を是正することを目的とします。
経済協力
タイと日本は、1604年まで遡り長年にわたる貿易関係の歴史を共有しています。1604年から1635年にかけてサイアムの海岸に朱印船が56隻到着した記録が残っています。実際、1620年あたりまでにタ2009年、アピシット・ウェーチャチワ首相の日本公式訪問において、日本貿易振興協会(ジェトロ)とタイ国立食品研究所とタイ国自動車産業振興機構の間で食品と自動車の両産業の成長を促進するため、の熟練技能を持つ人材育成に関する覚書に署名しました。イ日間の貿易量は、サイアムが他国と行っていた貿易量全体よりも多かったのです。アユタヤに設立された日本人共同体は、二国間の貿易において相当な貿易量を生成することに対して責任を持っていました。スオウ(蘇方)やシカ革、絹を日本に輸出し、日本の銀や工芸品をサイアムに輸入しました。
日本は様々な地域問題についてタイと協力して取り組む意思を表明しました。2009年10月24日にチャアム・フアヒンで開催された第12回日・アセアンサミットにおいて、
タイは日本とアセアン、特に日本とタイの経済的、外交的な結びつきを強化していくことを確認しました。