




28/09/2012
2012年9月28日13:50〜17:30、在京タイ王国大使館は、外務省、日タイ協会(JTA)、日タイビジネスフォーラム(JTBF)と共催し、日タイ修好125周年を祝賀して、東京の日経ビルにおいて「タイ・日本:変わらない友情、未来へのパートナーシップ」セミナーを開催しました。公務員、ビジネスマン、日本の報道関係者、在京のASEAN各国大使館の代表者、そしてタイ人など同セミナーに関心を持つ各方面から150名以上が参加しました。
同セミナーは2部構成で行われ、第1セッションではウィラポン・ラマンクン復興戦略策定委員会委員長と、日タイ協会及び日タイビジネスフォーラム会長である北山禎介三井住友銀行取締役会長が講演者となり、赤尾信敏元駐タイ日本大使がモデレーターとなって「未来へ向けた復興:課題と展望」というテーマで話し合われました。ウィラポン復興戦略策定委員会委員長は、日本の投資家に対し、タイ政府は洪水の再発防止のための治水や災害予防に関係するインフラ設備の建設や改善を行うこと、またASEAN諸国と協力して各地域における繋がりを構築、強化するために早急に対応していると強くアピールしました。また北山三井住友銀行取締役会長は、タイは可能性の高い国内市場を持っていることや、ASEANの中心部に位置しておりASEAN各国への輸出国としても適していることから、たとえ大洪水が起きても日本企業の大半はタイでの活動を継続していくだろうと言及しました。しかしながら、将来の生産業拡大に対応するため、タイが急速に熟練労働者を成長させることや熟練労働者数を増やすこと、また日系企業のタイでのビジネスがさらに利便性を持つように、2015年にASEAN経済共同体を形成後には規制緩和をすべきことや、様々な恩典を増やす検討をして欲しいとも述べました。
第2セッションでは「タイと包括的連結性」というテーマで、チャッドチャート・シティパン運輸省副大臣と、メーファールアン王室財団のモムラーチャウォン・ディッサナダー・デッサクン事務局長が講演者となり、タイ王国外務省のチェッドチャイ・チャイワイウィッド東アジア局東アジア第4課課長がモデレーターとなって話し合われました。チャッドチャート運輸省副大臣は、日本の投資家に対し、タイの車両輸送や高速鉄道、空路といったタイ運輸に関するインフラ設備計画への投資を促しました。メーファールアン王室財団のモムラーチャウォン・ディッサナダー事務局長は、シーナカリン王太后(プミポン国王の母君)の御尽力の恩恵により、経済、環境及び社会において問題のあったドーイ・トゥン地域を開発し、地域住民が仕事を得る機会とそれを住民たちで持続できるようになった同財団の経験を述べました。
セミナーの他にも、日タイ修好125周年を記念した展示やメーファンルアン王室財団の成果を紹介する展示、ドーイ・トゥンコーヒーの試飲などが行われました。