




04/09/2013
2013年8月26-27日、タナティップ・ウパティシン大使夫妻は長野県を訪問し、タイと長野県の関係強化のために和田恭良副知事と懇談しました。また大使は、他国とのTPP交渉による海外からの農産物との市場競争に備える日本の経験を学ぶために、農産物を工業用加工の技術を有する日本の農業経営者を訪問しました。
和田副知事との懇談の中で、大使と副知事は、1937年の日タイ修好50周年記念に、タイ政府が長野県善光寺に釈迦牟尼仏座像を寄贈したのを契機に続くタイと長野県の関係について強調し述べました。経済面においては、長野県からタイに投資している企業が72社あり、また国民レベルの交流では、現在県内在住のタイ人が2097人いることや、2012年に長野県を訪れたタイ人観光客が9,170人と増加傾向にあることなど、強い繋がりがあります。大使は長野県に対し、農産物を工業用に加工する方法など、農業面でのタイへの協力や、観光面における協力を要望しました。
稲作及び酪農農家の永井農場と、長野県東御市にあるぶどう農家の秀果園での視察では、両者ともTPPに参加することによって起こる他国の農作物との競合に対する懸念はあまりないということがわかりました。それは、質の良い農産物の生産を重視し、様々な加工品の開発に力を入れているためです。また、顧客への販売ルートが発達したことで、迅速に顧客まで商品が行き渡ることや、政府の助成金に頼らず自らビジネスを発展させ、確立しようとする努力を惜しまない姿勢があるためです。
長野県副知事との懇談
永井農場の視察
秀果園の視察