




16/10/2013
2013年10月8日、タイのラチャプラディット寺院の螺鈿扉の修理に関する同寺院と東京文化財研究所との共同研究の覚書の調印式および、プラクルウィナイトーン・アラヤポン・チェンチャロエン率いる同寺院から同研究所への2枚の螺鈿扉の引渡式にタナティップ・ウパティシン大使夫妻及び大使館外交官が立会人として出席しました。
日本式の模様が描かれたこの螺鈿扉は長崎県の職人が製作したものです。ラーマ4世がラチャプラディット寺院の本堂の門や窓の内側に装飾する目的で日本から購入しました。150年に及ぶ美術的・歴史的な価値があり、第二次世界大戦の間、日本に存在したものはほとんど破壊されてしまったため、日本では珍しい古美術品です。当寺院には同様のものが100点以上ありますが、大半のものは損傷が激しく、タイの専門家では修理できない状況にあります。
今回の引渡しは扉の状態を研究し試験的に修理する技法を検討する目的で行なわれました。研究期間は2014年3月までで、その後タイ芸術局の専門家に螺鈿扉の修理の技法・技術を伝え、タイでの修理を行なうことになります。
なお、同日の午前中、大使夫妻及び外交官が大使公邸でラチャプラディット寺院の僧侶らに食事会を催しました。
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