08/10/2020
タイ大使館は、結核のため2020年8月24日に死亡したタイのアジアゾウ「アティ」の慰霊祭が9月14日に上野動物園で執り行われたという報告を頂きました。
「アティ」が亡くなった時、訃報を知った多くの方々、特に「アティ」が日本にやってきてから18年間「アティ」を見守り可愛がってきた日本の方々は、その死を悼み悲しみました。
オスの「アティ」とメスの「ウタイ」は2002年10月、愛子内親王御誕生の御祝いに、日本への友好の象徴としてタイのスリン県から上野動物園に寄贈されたゾウです。また、公益財団法人オイスカが20年以上に渡りスリン県で植林を支援してきたことへの感謝の気持ちも込められていました。
上野動物園に来てから2頭は常に人気者で、来園者からとても愛されていました。アティの死後、天皇皇后両陛下から上野動物園宛に御弔意が伝えられ、大使館は深く感激致しました。
新型コロナウイルス感染症対策の下、来園者の安全を考慮し、今年の動物慰霊祭は一般の方は参加せずに行われました。それでも、多くのファンがお花やメッセージを届けたことからも、「アティ」がいかに日本の方々に愛されていたか分かります。
タイ大使館はタイ国民を代表して両国の絆を深める親善大使の役割を担っていた「アティ」に対して感謝の意を表します。生前の「アティ」は皆に笑顔を与えてくれました。今後、大使館は上野動物園と協力連携し「ウタイ」を見守り続けます。どうぞ安らかにお眠りください。